気がつけば夏の足音が聞こえてくる時期になっておりました。薄着でもじんわりと汗をかく今日この頃、みなさまはどうお過ごしでしょうか。
こちらは最近まで永代経法要のお参り合いや、その他行事の参加などで忙しくさせていただいておりました。ありがたい限りですが、このように記事を更新したりすることも難しくなっておりましたので、何事もほどほどが望ましいと思わざるを得ません。
お寺では年中行事がそれぞれありますが、春と秋は特に行事が多くあります。当寺院では、3月には春季彼岸会法要、4月5月には永代経法要のお参り合い、和歌山特有の法要では鷺森別院と了賢寺で行われます二尊会法要、5月21日には親鸞聖人の誕生を祝う降誕会法要などがございます。
その中でも永代経法要は、お付き合いのあるお寺様に内陣(本堂の中で本尊を安置させていただいている区画)への出勤をお願いするのですが、お願いしたお寺にはこちらからもお参りさせていただくという、「お参り合い」をすることになっています。
つまり、3つのお寺に出勤をお願いした場合は、逆に3つのお寺の永代経法要にも出勤することになるわけです。
当寺院では多くのお寺様に出金をお願いしており、その分出勤させていただくお寺も多く、毎年4月5月は1週間に1,2回はお参りに出かけております。そこに、他の法要や日々の法務が重なり、忙しくなってくるというわけなのです。
ただ、忙しくさせてもらうということは、その分法縁も連なっているということでもあります。過ぎれば毒となってしまいましょうが、適度に忙しくさせていただくことはありがたく喜ばしいことです。
また、学びの時期であるとも思います。この時期は多くの人と共にお経拝読させていただき、法話を話し、また聞かせていただくことで、こちらからだけの発信ではなくなります。普段は基本的に教える側になるのですが、教えられる側になる機会が増えるのは、偏った見方を正す機会となります。
普段から学びを意識することは大事なことですが、意識せずとも学ばせていただける機会をこれからも大事にしていきたいと思うこの頃でございました。
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