11月のあれこれ

徒然日記

 11月は10月に引き続き報恩講法要があちらこちらのお寺でお勤めされているシーズンといって差し支えない月です。
 その中で、和歌山の本願寺鷺森別院(本願寺の支部のようなもの)では報恩講法要に合わせて、「親鸞聖人 御誕生850年立教開宗800年の慶讃法要」  と「鷺森別院本堂再建30周年記念法要」を勤めました。
 また、当寺院では月末に前坊守33回忌法要をお勤めさせていただきました。

 鷺森別院報恩講法要には2度出勤させていただきました。ありがたい事です。
 法要次第はそれぞれ「御本殿作法」と「正信偈作法第2種」であったと思います。「御本殿作法」は慶讃法要を機縁として新しく新制されました次第で、以前の譜で覚えていた人にとっては少し難しい読み方であります。
 何度か教えていただきながら法要に臨んだわけですが、なかなか満足の行く仕上がりにはならず、今現在も練習させていただいておりますが、法要では諸先輩がたのお力も合わさり、無事やり遂げることができました。
 難しくはありますが、その分華やかさもありますので、御参拝いただいた方には概ね好評であったと聞いています。ただ、みなさまでお勤めさせていただくにはまだまだ新参でありますので、これから子のお勤めを広げていくことが今後の課題であると感じました。

 当寺院での前坊守33回忌法要では、御参拝いただいた方や出勤いただいた付き合い寺の方々としみじみと思いをはせたお勤めとなりました。
 実は私は前坊守とお会いしてはおりません。何しろ生まれる前に亡くなられた方ですから。ですが、ご門徒方をはじめ、付き合い寺の諸先輩方は当然覚えておられる方が多く、その方々のお話からぽつりぽつりと前坊守についてお聞きすることができました。
 年忌法要の要旨とはここに尽きるのではないかと感慨いったものです。
 私の前におられた諸師方の御跡を偲ぶ。そして、繋げられた私からまたのちの世に念いを託す。こうしてはじめてお念仏の輪ができていくのでしょう。名前しか知らない方だった人を他の人から、あるいは伝文から知る。その貴重な機会の一つが年忌法要でありましょう。

 忙しくも充実した11月。1年のほとんどが尽きましたが、そんな事を考える暇もなく、過行く日々でございました。

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